TOEIC600点は取れたのに、700点がなかなか超えられない。この「700点の壁」にぶつかっている方は非常に多いのではないでしょうか。
実は、600点から700点への壁は400点から600点への壁より厚く感じる方が大半です。その理由は、600点までの「量で押す勉強法」が700点では通用しなくなるから。ここからは勉強の「質」を変える必要があります。
この記事では、700点に届かない人の典型パターンを分析し、壁を突破するための具体的な対策と追加で身につけるべきスキルを詳しく解説します。

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700点に届かない人の典型パターン
パターン1:リスニングで稼いでリーディングが弱い
600点台の学習者に非常に多いのが、L380/R250のようにリスニング偏重のスコアバランスになっているケースです。リスニングはある程度取れているものの、リーディングが伸び悩んでいるパターンです。700点を超えるにはリーディングの底上げが避けて通れません。
パターン2:Part7の時間が足りない
リーディングセクションの最後の20問くらいが時間切れで、いわゆる「塗り絵」状態になっていませんか。これでは700点に届くのは厳しいのが現実です。Part5を高速で処理してPart7に時間を残す時間配分の見直しが必要になります。
パターン3:同じ問題集をダラダラやっている
公式問題集を何度も解くこと自体は正しいアプローチです。しかし「ただ解いているだけ」だと効果は薄くなります。なぜ間違えたのか、どの知識が足りないのかを分析する「復習の質」を上げることが700点突破のカギです。
600点までの成功体験が、700点への壁の原因になることがあります。「今までと同じやり方」を続けても伸び悩むのは当然です。勉強法を見直すタイミングだと認識しましょう。
700点突破のための具体的な対策
対策1:Part5の解答速度を上げる
Part5は1問15秒以内で解けるレベルを目指しましょう。文法問題はパターンが限られているため、反射的に正解がわかる状態まで訓練します。ここで節約した5〜10分をPart7に回すことで、時間切れの問題を解消できます。
具体的なトレーニング方法としては、Part5の問題を100問単位で時間を計りながら解く方法が効果的です。最初は1問25秒かかっても、繰り返すうちに15秒以内で解けるようになります。
対策2:Part3・4のリスニングを強化
Part3(会話問題)とPart4(説明文問題)では、設問を先読みするテクニックが大きな効果を発揮します。音声が流れる前に設問と選択肢に目を通しておくと、「何を聞き取るべきか」が明確になり、正答率が1〜2割向上するケースも珍しくありません。
先読みのコツは、設問の「疑問詞」だけを素早くチェックすることです。「What does the man suggest?」なら「男性の提案」を聞き取ればいい、と事前にわかっている状態で音声を聴けるわけです。
対策3:Part7の読解スピードを上げる
毎日英文を読む量を意識的に増やしましょう。TOEIC対策だけでなく、英語のニュースサイトやビジネス記事を読む習慣をつけることが重要です。読むスピードが上がれば、Part7で時間が足りなくなるという根本的な問題を解決できます。

700点に必要な追加学習
語彙力の強化
600点レベルの語彙に加えて、ビジネス系の語彙を500〜1,000語ほど上乗せする必要があります。TOEIC用の上級単語帳を1冊仕上げましょう。特にPart7の長文に出てくるビジネス文書特有の表現に慣れておくことが大切です。
たとえば「remuneration(報酬)」「allocate(配分する)」「expedite(迅速化する)」など、日常会話ではあまり使わないもののTOEICでは頻出する単語を押さえておくと、リーディングのスコアが安定します。
文法の穴を埋める
仮定法・分詞構文・関係代名詞の省略など、やや上級の文法項目の理解が求められます。Part5で「なんとなく」で正解していた問題を「根拠を持って」選べるようになると、正答率が安定して上がります。
| 文法項目 | 出題例 | 重要度 |
|---|---|---|
| 仮定法 | If節の時制の使い分け | 高 |
| 分詞構文 | 分詞の形容詞的用法 | 高 |
| 関係代名詞の省略 | 目的格の省略パターン | 中 |
| 使役動詞 | have/make/letの使い分け | 中 |
| 倒置 | 否定語句が先頭に来るパターン | 中 |
600点台から700点台へ|スコアアップのロードマップ
ステップ1:弱点の特定(1週間)
まず公式問題集の模試を1回解いて、パート別の正答率を算出します。最も正答率が低いパートが、スコアアップの伸びしろが最も大きいパートです。
ステップ2:弱点パートの集中対策(1〜2ヶ月)
特定した弱点パートに学習時間の半分以上を投入します。得意なパートは週に1〜2回の軽い復習で維持するだけで十分です。
ステップ3:模試で実力を確認(月2回)
月に2回は本番形式の模試を解いて、スコアの推移を確認しましょう。スコアが上がっていれば学習法が正しい証拠、停滞していれば方法を修正するタイミングです。

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よくある質問(Q&A)
Q. 600点から700点まで、どのくらいの期間がかかりますか?
A. 1日1時間の学習で4〜5ヶ月が目安です。学習時間の合計としては150〜250時間程度が必要とされています。ただし、勉強の「質」によって大きく変わるため、復習の徹底を心がけましょう。
Q. 公式問題集は何冊やればいいですか?
A. 2〜3冊を繰り返し解くのが理想です。1冊を2周以上やり込んでから次の1冊に進みましょう。新しい問題集を買い続けるよりも、同じ問題の復習を徹底する方が効果的です。
Q. リーディングのスコアが特に伸びにくいのですが…
A. リーディングの伸び悩みは「読解スピード」と「語彙力」の不足が原因のケースがほとんどです。毎日10分でも英文を読む時間を作り、同時にTOEIC上級単語帳で語彙を補強していきましょう。
Q. Part7を最後まで解ききるにはどうすればいいですか?
A. Part5を10〜12分、Part6を8〜10分で終わらせ、Part7に55分以上を確保する時間配分を目指しましょう。Part5の高速解答トレーニングが、Part7の時間確保に直結します。
Q. 700点を取ると就活・転職で有利になりますか?
A. はい。多くの企業で「英語ができる人材」として認識される基準が730点です。グローバル企業や外資系企業への転職では、700点以上がひとつの足切りラインになっていることも少なくありません。
700点を超えた先の世界
700点を超えると、英語に対する自信が明らかに変わります。英語のメールがスムーズに読めるようになり、海外の同僚とのコミュニケーションも格段に楽になるのを実感できるはずです。転職市場でも「英語ができる人材」として評価されるラインに到達したことになります。
ここまで来れば800点も十分に射程圏内です。700点の壁さえ突破すれば、あとは同じ学習法の精度を上げていくだけ。ゴールは確実に近づいています。
- 700点の壁は「量」から「質」への転換期
- Part5の高速解答でPart7の時間を確保する
- Part3・4の設問先読みテクニックを身につける
- ビジネス語彙500〜1,000語の追加が必要
- 弱点パートに学習時間を集中投資する
- 復習の「質」を上げることが最大のポイント
参考:アルク「TOEIC対策」

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