「TOEICって時間が全然足りない…」と感じていませんか。実はTOEIC受験者の約7割がリーディングセクションを最後まで解き終えられないと言われています。つまり、時間が足りないのはあなただけではありません。
TOEICで目標スコアを達成するためには、英語力を上げるのと同じくらい「時間配分の戦略」が重要です。どのパートに何分かけるのか、事前に決めておくだけでスコアが50点以上アップした例もあります。
この記事では、TOEICリスニング・リーディング各パートの最適な時間配分と、時間内に解き切るための具体的な戦略を解説します。初心者から800点以上を目指す方まで使えるテクニックをまとめたので、ぜひ次の試験で試してみてください。

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TOEIC試験の全体構成と制限時間
まずはTOEICの試験構成をおさらいしておきましょう。全体像を把握してから時間配分を考えるのが鉄則です。
| セクション | パート | 問題数 | 制限時間 |
|---|---|---|---|
| リスニング | Part 1(写真描写) | 6問 | 約45分(音声に従う) |
| Part 2(応答問題) | 25問 | ||
| Part 3(会話問題) | 39問 | ||
| Part 4(説明文問題) | 30問 | ||
| リーディング | Part 5(短文穴埋め) | 30問 | 75分 |
| Part 6(長文穴埋め) | 16問 | ||
| Part 7(読解問題) | 54問 |
リスニングセクションは音声が流れるペースに合わせて解くので、自分で時間配分を調整する余地はほとんどありません。時間配分の戦略が最も重要なのはリーディングセクションの75分間です。この75分をどう使うかがスコアを大きく左右します。
リーディングセクションの最適な時間配分
リーディング75分の配分は、目標スコアによって変わります。以下はスコア帯別のおすすめ配分です。
600点を目指す場合の時間配分
| パート | 目安時間 | 1問あたり |
|---|---|---|
| Part 5(30問) | 15分 | 30秒 |
| Part 6(16問) | 10分 | 約37秒 |
| Part 7(54問) | 50分 | 約55秒 |
600点を目指すレベルでは、Part 7を全問解き切れなくても問題ありません。解ける問題を確実に正解することが最優先です。Part 7の後半にあるトリプルパッセージは難易度が高いので、無理せず残り5分で未回答をマークシートに塗るほうが効率的です。
730点を目指す場合の時間配分
| パート | 目安時間 | 1問あたり |
|---|---|---|
| Part 5(30問) | 10分 | 20秒 |
| Part 6(16問) | 8分 | 30秒 |
| Part 7(54問) | 57分 | 約63秒 |
730点以上を狙うなら、Part 5を10分以内に終わらせてPart 7に時間を回すのが鉄板戦略です。Part 5は知っているか知らないかの問題が多いので、悩んでも正解率は上がりません。5秒考えてわからなければ直感でマークして次に進みましょう。

860点以上を目指す場合の時間配分
| パート | 目安時間 | 1問あたり |
|---|---|---|
| Part 5(30問) | 7分 | 約14秒 |
| Part 6(16問) | 6分 | 約22秒 |
| Part 7(54問) | 57分 | 約63秒 |
| 見直し | 5分 | – |
860点以上を目指す場合は、Part 5・6を合計13分で終わらせて、Part 7に57分+見直し5分を確保します。このレベルになるとPart 5は反射的に解けるようになっているはずなので、1問あたり14秒のペースが現実的です。
リスニングセクションの時間活用術
リスニングは音声に従って進むので時間配分の自由度は低いですが、それでも活用できるテクニックがあります。
先読みテクニックを使う
Part 3・4では、音声が流れる前に設問と選択肢を先読みしておくのが基本です。具体的には、前の問題の音声が終わったら、解答を即マークし、次の問題セットの設問に目を通します。
先読みのコツは「全部読もうとしない」ことです。設問のキーワード(Who、When、Where、What、Why)だけを拾い読みして、「何を聞かれるのか」を把握できればOKです。選択肢まで全部読もうとすると間に合わなくなります。
Part 1・2のディレクション時間を活用する
試験開始時にPart 1のディレクション(説明文)が流れます。この時間は約90秒あるので、Part 3の最初の問題セットの設問を先読みしておくのがおすすめです。Part 1・2は設問が印刷されていないので先読みの必要がなく、この時間を有効活用できます。

パート別の時間短縮テクニック
Part 5:文法・語彙問題の高速処理法
Part 5を高速で解くには、問題を3つのタイプに分類して対処法を変えるのが効果的です。
- 品詞問題:空欄の前後だけ見て判断。文全体を読む必要なし(5秒)
- 文法問題:主語と動詞の関係を確認して解答(15秒)
- 語彙問題:文全体の意味を把握して選ぶ(20秒)
品詞問題は選択肢を見れば一目でわかります。同じ語根で品詞だけ異なる選択肢が並んでいたら品詞問題です。空欄の前後の品詞を確認するだけで解けるので、最も時間を節約できるタイプです。
Part 6:長文穴埋めの効率的な解き方
Part 6は1つの文書に4つの空欄がある形式です。全文を読んでから解くのではなく、空欄の前後2〜3文を読んで解答するのが時間短縮のコツです。ただし、文挿入問題(文全体の流れを理解する必要がある問題)は例外で、文書全体の流れを把握してから解きましょう。
Part 7:読解問題のスピードアップ法
Part 7は最も配点が高く、ここでの正答数がスコアに直結します。効率よく解くためのポイントは以下の通りです。
まず設問を先に読み、「何を探せばいいのか」を把握してから本文を読みます。全文を精読する必要はありません。設問のキーワードを手がかりに、該当箇所をスキャンして答えを見つけるスタイルが最も効率的です。
また、シングルパッセージ(1つの文書)を先に解き、ダブル・トリプルパッセージは後回しにするという順番も有効です。シングルパッセージは1問あたりの所要時間が短いので、確実にスコアを積み上げられます。

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時間が足りなくなったときの緊急対策
どれだけ準備しても、本番で時間が足りなくなることはあります。そんなときのために、緊急時の対処法も知っておきましょう。
残り5分で未回答の問題が10問以上ある場合は、1問ずつ解こうとせず、残りをすべてマークしてください。TOEICは4択なので、ランダムに塗っても25%の確率で正解します。空欄のまま提出するのが最もスコアを損する行為です。
緊急マークのコツは、同じ記号(例えばすべてB)で塗ることです。統計的にTOEICの正解は均等に分布しているので、どの記号を選んでも期待値は同じですが、1つに統一したほうがマークする時間を短縮できます。
時間配分を身につけるための練習法
時間配分は知識として知っているだけでは不十分で、本番で実践できるように練習する必要があります。
模試をタイマー付きで解く
TOEIC公式の練習問題や公式問題集を使い、必ずタイマーをセットして解く習慣をつけましょう。Part 5開始時に「残り75分」、Part 6開始時に「残り65分」、Part 7開始時に「残り57分」のように、各パートの開始時刻を決めておくと、本番でペース配分がしやすくなります。
パート別に時間を計る
最初は全体を通しで解くのではなく、パートごとに時間を計って練習するのが効果的です。たとえばPart 5だけを30問解いて何分かかるかを測り、目標時間に近づけていく練習を繰り返します。
腕時計を必ず持参する
TOEIC会場には時計がない場合もあります。アナログの腕時計を必ず持参しましょう。スマートウォッチやデジタル時計は使用禁止の会場もあるので、シンプルなアナログ時計が安心です。各パートの開始時にメモリの位置を確認すれば、残り時間を把握できます。

よくある質問(Q&A)
Q. Part 7を全部解き終えられません。どうすればいいですか?
A. まずPart 5・6の解答スピードを上げることに集中してください。Part 5を10分以内、Part 6を8分以内で終わらせれば、Part 7に57分確保できます。それでも足りない場合は、シングルパッセージを優先して解き、トリプルパッセージは時間が余ったら取り組む戦略が有効です。
Q. リスニングで先読みが追いつかないのですが?
A. 最初からすべての設問を先読みしようとせず、各問題セットの1問目だけを先読みする練習から始めましょう。慣れてきたら2問目、3問目と増やしていきます。先読みのスピードは練習で確実に上がります。
Q. マークシートを塗るのに時間がかかります。コツはありますか?
A. リスニング中は問題用紙に軽く印をつけておき、各パートの切り替わり時にまとめてマークする方法があります。ただし、塗り忘れのリスクがあるので、リーディングでは1問ずつマークするのが安全です。シャーペンではなくHBの鉛筆を使うとマークが速くなります。
Q. 時間配分を守ろうとすると焦ってミスが増えます
A. 最初は時間配分よりも「正確に解くこと」を優先し、模試を重ねるたびに徐々にスピードアップしていくのがおすすめです。焦りによるミスはスコアに大きく響くので、ETSの公式サイトで無料のサンプル問題を使って、リラックスした状態で練習しましょう。
Q. 500点台の場合、Part 7を捨てるべきですか?
A. 完全に捨てるのはもったいないです。Part 7のシングルパッセージには比較的簡単な問題もあるので、シングルパッセージだけでも丁寧に解きましょう。ダブル・トリプルパッセージは時間があれば挑戦、なければランダムマークで十分です。
Q. リーディングは問題の順番通りに解くべきですか?
A. 基本は順番通りがおすすめです。ただし、Part 7のトリプルパッセージに苦手意識がある場合は、シングルパッセージを先に全部解いてからダブル・トリプルに進む方法もあります。自分に合った順番を模試で試してみてください。
まとめ:時間配分の戦略でTOEICスコアは変わる
- リーディング75分の配分がスコアを左右する最大のポイント
- Part 5は10分以内に終わらせてPart 7に時間を回すのが基本戦略
- リスニングはディレクション時間を活用してPart 3の先読みに充てる
- Part 7は設問を先に読んでからスキャンして解答する
- 時間切れの緊急時は空欄を残さずランダムマークする
- 模試をタイマー付きで繰り返して時間感覚を身につける
英語力を上げるのは時間がかかりますが、時間配分の戦略は知っているだけですぐに実践できます。次の試験から使えるテクニックばかりなので、まずはTOEIC公式サイトのサンプル問題で練習してみてください。

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