TOEIC対策の文法書は数多く出版されていますが、「結局どれを選べばいいの?」と迷っている方も多いのではないでしょうか。参考書選びを間違えると、時間ばかりかかってスコアが伸びないという残念な結果になりかねません。
文法参考書は「自分のレベルに合ったもの」を「1冊だけ」選んで完璧にするのが最も効率的です。あれこれ手を出すより、1冊をくり返すほうがスコアは上がります。
この記事では、TOEICの文法対策に使えるおすすめの参考書をレベル別に紹介します。初心者から上級者まで、それぞれのスコア帯に最適な教材を厳選しましたので、参考書選びの参考にしてください。

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文法参考書を選ぶときの3つのポイント
ポイント1:自分のスコア帯に合っているか
400点台の方が800点向けの参考書を買っても、難しすぎて挫折します。逆に700点の方が初心者向けの参考書を買っても、知っていることばかりで時間の無駄です。自分の現在のスコアを基準に、+100〜150点を目標にした教材を選ぶのがベストです。
ポイント2:解説が丁寧かどうか
問題が載っているだけでは不十分です。「なぜその選択肢が正解なのか」「なぜ他の選択肢は不正解なのか」まで丁寧に解説されている参考書を選びましょう。特に文法が苦手な方は、解説の厚さが学習効果を大きく左右します。
ポイント3:問題量が十分か
文法は理解するだけでなく、問題を解いて「体で覚える」ことが重要です。解説と問題のバランスが良く、十分な練習量が確保できる参考書を選びましょう。
参考書を何冊も買って「積ん読」状態にするのは避けましょう。1冊を3回くり返すほうが、3冊を1回ずつやるよりも効果的です。まずは1冊を完璧にすることを目標にしてください。
初心者向け(400点以下〜500点を目指す)
中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく
英文法の基礎がゼロの方に最適な1冊です。中学3年間の英文法を、イラストと平易な言葉でやさしく解説しています。TOEIC対策の前段階として、英語の土台を作るのに使いましょう。
この本のいいところは、文法用語をできるだけ使わずに解説している点です。「名詞って何?」「動詞って何?」というレベルからスタートできるので、英語に苦手意識がある方でも無理なく進められます。
TOEIC L&R TEST 入門特急 とれる600点
TOEICで600点を目指す方向けの入門書です。Part5の頻出パターンを初心者向けにわかりやすく解説しており、「TOEIC対策を始めたばかり」の方にぴったりです。
新書サイズで持ち運びやすく、通勤・通学中の学習にも向いています。1日10分から始められるので、勉強の習慣がない方の「最初の1冊」としておすすめです。

中級者向け(500点台〜700点を目指す)
TOEIC L&R TEST 文法問題 でる1000問
TOEIC文法対策の最定番とも言える1冊です。その名の通り1000問以上のPart5形式の問題が収録されており、圧倒的な問題量で文法パターンを体に叩き込めます。
問題はパターン別に分類されているので、自分の苦手なパターンだけを集中的に練習することも可能です。解説も1問ずつ丁寧で、なぜ正解なのか、なぜ不正解なのかがしっかり書かれています。
著者のTEX加藤先生のブログでは、TOEIC学習に関する有益な情報が定期的に発信されていますので、あわせてチェックしてみてください。
1駅1題 TOEIC L&R TEST 文法特急
新書サイズの携帯型問題集で、電車の中で1駅ごとに1問解けるコンセプトの本です。問題数は多くありませんが、頻出パターンが厳選されており、解説の質が非常に高いです。
「でる1000問」と併用するのもおすすめです。文法特急で頻出パターンの解法を学び、でる1000問で大量の問題を解いて定着させるという流れが効果的です。
TOEIC L&R TEST 公式問題集
IIBCが出版する公式問題集は、文法専門の参考書ではありませんが、本番と同じ問題形式・難易度で練習できる最強の教材です。Part5の問題だけ抜き出して文法対策に使うこともできます。
公式問題集は最低2冊は持っておきたい教材です。1冊目を解き終えたら、2冊目で力試しをしましょう。

上級者向け(700点以上〜900点を目指す)
TOEIC L&R TEST 900点特急 パート5&6
800点以上を目指す上級者向けの問題集です。標準的な難易度の問題は少なく、本番で出題される「やや難」の問題が中心です。700点以上の実力がある方が、さらにスコアを伸ばすために使う教材です。
解説では「上級者でも間違えやすいポイント」が重点的に取り上げられており、高スコアを狙う方にとって非常に有益です。
English Grammar in Use(マーフィーの英文法)
イギリスのケンブリッジ大学出版局が発行するロングセラーの文法書です。TOEIC専門の教材ではありませんが、英文法を「英語で学ぶ」ことで、文法力と読解力を同時に鍛えられるのが大きなメリットです。
700点以上の方なら英語で書かれた解説を読む力があるはずです。日本語の参考書で学んだ文法知識を、英語の参考書で再確認すると理解がさらに深まります。公式ページでサンプルユニットを確認できます。
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参考書の効果的な使い方
使い方1:最低3周はくり返す
参考書は1回やっただけでは定着しません。最低3回はくり返しましょう。1周目は全問解く、2周目は間違えた問題だけ、3周目は2周目でも間違えた問題だけ、と絞り込んでいくと効率的です。
使い方2:時間を計って解く
2周目以降は時間を計って解きましょう。Part5形式の問題なら1問20秒が目標です。正確さだけでなくスピードも意識することで、本番に近い感覚で解けるようになります。
使い方3:間違えた問題に付箋を貼る
間違えた問題には付箋を貼って、いつでも見返せるようにしておきましょう。電車の中や待ち時間に付箋の問題だけを見直す、という使い方が効果的です。
使い方4:文法書と問題集を併用する
問題集で間違えた箇所の文法項目を文法書で確認する、というサイクルを回しましょう。問題集だけでは「なぜそうなるのか」が理解できないことがありますが、文法書で原理を確認することで理解が深まります。

よくある質問(Q&A)
Q. 文法書は何冊買えばいいですか?
A. 最初は1冊で十分です。その1冊を3回くり返して完璧にしてから、次の参考書に進みましょう。複数冊を同時進行すると中途半端になりがちです。
Q. アプリと参考書、どちらがおすすめですか?
A. 両方にメリットがあります。参考書は体系的に学べるのが強み、アプリはスキマ時間に手軽にできるのが強みです。メインは参考書で学び、スキマ時間にアプリで復習する、という使い分けがおすすめです。
Q. 古い版の参考書でも使えますか?
A. 文法のルール自体は変わらないので、古い版でも学習には使えます。ただし、TOEICの出題形式は改定されることがあるため、できるだけ最新版を使うのが無難です。特に公式問題集は最新版を使いましょう。
Q. 「でる1000問」は全部解くべきですか?
A. 時間があれば全問解くのが理想ですが、1000問は量が多いので、まずは各パターンの最初の50問ずつを解いてみましょう。正答率の低いパターンに重点的に時間を使うのが効率的です。
Q. 文法参考書だけでスコアは上がりますか?
A. Part5のスコアは上がりますが、それだけではリーディング全体のスコアアップには限界があります。文法対策と並行して、語彙学習とPart7の読解練習も進めましょう。
- 参考書は自分のスコア帯に合ったものを1冊選ぶ
- 400点以下は中学英文法の復習から
- 500〜700点は「でる1000問」が最強の定番
- 700点以上は「900点特急」や英語の文法書にチャレンジ
- 1冊を最低3回くり返して完璧にする
- 公式問題集は全レベルの方に必須
まとめ:自分のレベルに合った1冊を完璧にするのが最短ルート
TOEIC文法の参考書選びで大切なのは、「自分のレベルに合っているか」と「最後までやりきれるか」の2点です。難しすぎても簡単すぎても効果は薄い。自分にちょうどいいレベルの1冊を見つけて、くり返し解くことがスコアアップの最短ルートです。
迷ったら、まずは公式問題集でPart5を解いてみて、正答率を確認してください。正答率が5割以下なら初心者向け、5〜7割なら中級者向け、8割以上なら上級者向けの参考書が適しています。

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