TOEICリーディングの最大の山場がPart7です。54問もの読解問題を55分で解かなければならず、「最後まで解ききれない」という悩みを抱える受験者が非常に多いパートです。
Part7を制する者はTOEICを制すると言っても過言ではありません。リーディングセクション100問中54問がPart7なので、ここの正答率がスコアに直結します。
この記事では、Part7の問題構成を踏まえた上で、時間内に解ききるための戦略的なアプローチを解説します。読み方のコツ、時間配分の目安、問題タイプ別の攻略法まで、Part7で1問でも多く正解するための方法をお伝えします。

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Part7の基本構成
Part7は大きく分けて「シングルパッセージ」「ダブルパッセージ」「トリプルパッセージ」の3種類で構成されています。
| 種類 | 文書数 | セット数 | 問題数 | 目安時間 |
|---|---|---|---|---|
| シングルパッセージ | 1つ | 10セット | 29問 | 25分 |
| ダブルパッセージ | 2つ | 2セット | 10問 | 12分 |
| トリプルパッセージ | 3つ | 3セット | 15問 | 18分 |
| 合計 | – | 15セット | 54問 | 55分 |
シングルパッセージは1セット2〜3分、ダブルパッセージは1セット6分、トリプルパッセージは1セット6分が目安です。この時間配分を守ることが、最後まで解ききるための第一歩です。
Part7で時間が足りなくなる3大原因
原因1:全文を丁寧に読みすぎている
Part7の文書をすべて丁寧に読んでから設問に取りかかると、確実に時間が足りなくなります。「読む」のではなく「情報を探す」という意識で取り組むことが大切です。
原因2:Part5・Part6で時間を使いすぎている
Part5に15分、Part6に12分かけてしまうと、Part7に残される時間は48分。54問を48分で解くのはかなり厳しいです。Part5は10分以内、Part6は10分以内に収めて、Part7に55分を確保するのが理想です。
原因3:難問に時間をかけすぎている
Part7にはどうしても解けない難問が必ず数問あります。そこに3分以上かけてしまうと、簡単な問題を解く時間がなくなります。解けない問題はマークして飛ばし、解ける問題を確実に取るのがスコアを最大化する戦略です。

Part7の問題タイプ別攻略法
タイプ1:主題・目的を問う問題
「What is the purpose of this email?」「What is the main topic of the article?」のような問題です。文書の冒頭1〜2文を読めばほぼ答えがわかります。メールなら件名と最初の段落、お知らせならタイトルと冒頭に注目しましょう。
タイプ2:詳細情報を問う問題
「When will the meeting take place?」「How much does the product cost?」のように、文書内の具体的な情報を問う問題です。設問のキーワード(日時、場所、金額、人名など)を手がかりに、スキャニングで答えを探しましょう。
タイプ3:推測問題(inference)
「What is implied about…?」「What can be inferred from the email?」のような問題です。文書に直接書かれていない情報を、文脈から推測する必要があります。選択肢を1つずつ検討し、文書の内容と矛盾しないものを選びましょう。
タイプ4:NOT問題
「What is NOT mentioned in the notice?」のように、文書に書かれていない情報を問う問題です。NOT問題は消去法が基本。選択肢を1つずつ本文と照合し、本文に記載があるものを消していきます。残った1つが正解です。時間がかかる問題なので、他の問題を先に解いてから戻るのも手です。
タイプ5:同義語問題
「The word “address” in paragraph 2, line 3 is closest in meaning to…」のように、文中の単語の意味を問う問題です。その単語の文脈での意味を考えましょう。「address」は「住所」が有名ですが、文脈によっては「対処する」「言及する」の意味にもなります。
タイプ6:文挿入問題
Part7にもPart6と同様の文挿入問題が出ることがあります。文書内の[1][2][3][4]の位置のうち、与えられた文が最も適切に入る場所を選びます。前後の文とのつながりを確認して判断しましょう。
シングル・ダブル・トリプルパッセージの解き方
シングルパッセージの攻略法
1つの文書に対して2〜4問が出題されます。まず設問に目を通してから本文を読むのが鉄則です。何を聞かれているかわかった状態で読むと、必要な情報を効率的にキャッチできます。
シングルパッセージは1セット2〜3分で解きましょう。時間がかかるセットに出会ったら、後回しにする判断も大切です。
ダブルパッセージの攻略法
2つの文書の情報を照合して解く問題が含まれます。例えば「メール+カタログ」の場合、メールの依頼内容とカタログの商品情報を突き合わせる問題が出ます。
ダブルパッセージでは、まず1つ目の文書をサッと読み、次に設問を確認し、必要に応じて2つ目の文書を参照するという流れが効率的です。
トリプルパッセージの攻略法
3つの文書を照合する問題は難易度が高いですが、解法は同じです。3つの文書すべてを先に読む必要はありません。設問を見て、どの文書に答えがありそうかを判断し、ピンポイントで探しに行きましょう。
トリプルパッセージの5問のうち、2〜3問は1つの文書だけで解ける問題です。これを先に解き、複数の文書を照合する問題は後に回すと効率的です。

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Part7のおすすめ勉強法
勉強法1:設問の先読みを徹底する
本文を読む前に設問を読む習慣をつけましょう。最初は時間がかかりますが、慣れると「何を探しながら読めばいいか」がわかるので、結果的に速くなります。公式問題集で毎回この手順を練習してください。
勉強法2:精読で読解力の土台を作る
公式問題集のPart7の文書を、問題を解いた後に精読しましょう。知らない単語、文法的に不安な箇所、指示語が何を指しているか、すべてをクリアにします。この精読の積み重ねが読解力の土台になります。
勉強法3:多読で読むスピードを上げる
Part7対策には多読が非常に効果的です。BBC NewsやCNN Businessのビジネスニュースは、TOEICに出題される文書のタイプに近いため実践的です。毎日15〜20分、英文を読む時間を確保しましょう。
勉強法4:時間を計って通しで解く
週に1回は、Part7の54問を55分で通しで解く練習をしましょう。時間を計ることで、本番の時間感覚が身につきます。最初は解ききれなくても大丈夫。回数を重ねるごとに、解ける問題数が増えていきます。
勉強法5:頻出の文書タイプに慣れる
Part7に出る文書タイプは「メール」「お知らせ」「広告」「記事」「チャット」「フォーム」「レビュー」など限られています。各タイプの構成パターンを把握しておくと、読むスピードが格段に上がります。
Part7の問題を「解くだけ」で復習しないのは最もやってはいけないことです。解いた後の精読と分析がなければ、同じタイプの問題で同じミスを繰り返します。「解く時間=復習時間」くらいの気持ちで取り組みましょう。
Part7の時間配分シミュレーション
55分の時間配分を具体的に示します。目安として活用してください。
| 時間 | 取り組む問題 | 問題数 |
|---|---|---|
| 0〜25分 | シングルパッセージ10セット | 29問 |
| 25〜37分 | ダブルパッセージ2セット | 10問 |
| 37〜55分 | トリプルパッセージ3セット | 15問 |
残り5分になったら、未回答の問題にすべてマークを入れましょう。TOEICは減点法ではないので、空欄にするのは絶対にもったいないです。適当にマークしても25%の確率で正解します。

よくある質問(Q&A)
Q. Part7を全問解ききれるようになるにはどのくらいかかりますか?
A. 現在のスコアによりますが、リーディング350点以上の実力があれば、3ヶ月程度の訓練で全問に手をつけられるようになります。350点未満の場合は、まずPart5・Part6の基礎力アップが先決です。
Q. シングルパッセージから解くべきですか?順番は関係ありますか?
A. 基本的にはシングルパッセージから順番に解くのがおすすめです。シングルは1セット2〜3分で解けるので、先に片付けてしまうと精神的に楽になります。ダブル・トリプルから始めると、序盤で時間を使いすぎるリスクがあります。
Q. チャット形式の問題が苦手です。コツはありますか?
A. チャット形式は話者が複数いるので、「誰が何を言っているか」を意識して読みましょう。名前の横にある発言をしっかり追いかけることが大切です。チャット形式は文章量が少ないので、実は時間のかからない問題タイプです。
Q. Part7で使える速読テクニックはありますか?
A. スキミング(全体把握の速読)とスキャニング(特定情報の検索)を使い分けましょう。文書の冒頭と各段落の最初の文をサッと読むのがスキミング、設問のキーワードを手がかりに答えを探すのがスキャニングです。
Q. NOT問題に時間がかかりすぎます。対策はありますか?
A. NOT問題は構造的に時間がかかる問題です。他の問題を先に解いて、余った時間でNOT問題に取り組むのも一つの戦略です。TOEIC公式サイトのサンプル問題で練習しておくとよいでしょう。

まとめ:Part7は「時間管理×読み方の工夫」で攻略する
- Part7は54問55分。時間配分を決めて守ることが最優先
- 設問を先に読んでから本文を読む(先読み)が鉄則
- シングルパッセージは1セット2〜3分、ダブル・トリプルは各6分が目安
- 解けない問題は飛ばして、解ける問題を確実に取る
- 精読と多読を組み合わせて読解力とスピードを同時に上げる
- 残り5分で未回答にすべてマークを入れる
Part7はTOEICリーディングの最大の山場ですが、正しい戦略と十分な練習があれば確実に攻略できます。まずは時間配分を意識した解き方を公式問題集で練習し、少しずつ解ける問題数を増やしていきましょう。

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