TOEIC Part1は写真描写問題で全6問。リスニングセクションの中では最も問題数が少なく、比較的スコアを取りやすいパートと言われています。
しかし、油断すると思わぬミスをしてしまうのもPart1の怖いところです。「簡単だと思っていたのに、意外と間違えた」という経験がある方も多いのではないでしょうか。

この記事では、Part1の頻出シーン別の解き方と、よくある間違いパターンへの対処法を詳しく解説します。
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TOEIC Part1の基本ルールと出題形式
まず、Part1の基本を確認しておきましょう。
出題形式
Part1では、1枚の写真が表示され、4つの英文(A〜D)が音声で流れます。写真の内容を最も正確に描写している文を1つ選ぶ問題です。選択肢は問題用紙に印刷されておらず、音声だけで判断する必要があります。
問題数と時間
全6問で、各問題の音声は約20秒です。次の問題までのインターバルは約5秒。Part2以降の問題に比べると、1問あたりの音声は短くシンプルです。
Part1はリスニングセクションの最初のパートです。ここで全問正解するとリズムに乗れるため、Part2以降のパフォーマンスにも好影響を与えます。「落とさない」意識で臨みましょう。
写真を分析する3ステップ
Part1の正答率を上げるには、音声が流れる前に写真をしっかり分析することが重要です。以下の3ステップで素早く写真を読み取りましょう。
ステップ1:人物か風景かを判断する
写真を見た瞬間に、人物が写っているか、風景(モノだけ)かを判断します。人物が写っている場合は「動作」や「位置関係」が問われやすく、風景の場合は「物の状態」や「配置」が問われます。
ステップ2:主要な要素を把握する
人物写真なら「何をしているか(動作)」「どこにいるか(場所)」「何を持っているか(持ち物)」を確認。風景写真なら「何が写っているか」「どのように配置されているか」をチェックします。
ステップ3:描写に使われそうな英語表現を予測する
写真を見ながら、「この状況を英語でどう表現するか」を頭の中で予測しておくと、音声が流れたときに瞬時に正誤判断ができます。

頻出シーン別の攻略法
TOEIC Part1の写真は大きく5つのカテゴリに分類できます。それぞれのシーンで問われやすいポイントを押さえておきましょう。
シーン1:一人の人物
最も出題頻度の高いパターンです。人物の「動作」を正確に聞き取ることがカギになります。
よく出る表現例:
- She is typing on a keyboard.(キーボードを打っている)
- He is reaching for something on a shelf.(棚の上のものに手を伸ばしている)
- A man is examining a document.(書類を確認している)
注意点として、「動作」と「状態」の区別が重要です。「座っている(is sitting)」は現在進行中の状態、「座ろうとしている(is sitting down)」は動作を表します。写真をよく見て、今まさに行われている動作なのか、結果としての状態なのかを判断しましょう。
シーン2:複数の人物
2人以上の人物が写っている場合、全員に共通する動作や、人物同士の位置関係が問われます。
よく出る表現例:
- They are facing each other.(向かい合っている)
- Some people are gathered around a table.(テーブルの周りに集まっている)
- One of the men is pointing at a screen.(男性の一人が画面を指している)
引っかけとして、「全員が同じ動作をしている」と述べる選択肢には注意が必要です。写真をよく見て、本当に全員が同じことをしているかを確認しましょう。
シーン3:オフィス・会議室
Part1の写真の多くはオフィスや会議室が舞台です。デスクワーク、会議、プレゼンテーションなどのシーンが頻出します。
よく出る表現例:
- Papers are spread out on a desk.(書類がデスクの上に広げられている)
- A woman is presenting to a group.(グループに向けてプレゼンしている)
- Chairs are arranged around a conference table.(椅子が会議テーブルの周りに並べられている)
シーン4:屋外・街並み
道路、公園、建物の外観などの屋外シーンも出題されます。
よく出る表現例:
- Vehicles are parked along the street.(車が道沿いに駐車されている)
- Trees are lining the pathway.(木が小道に沿って並んでいる)
- A bridge crosses over a river.(橋が川にかかっている)
シーン5:店舗・レストラン
ショッピングや飲食のシーンも出題されます。
よく出る表現例:
- Items are displayed on shelves.(商品が棚に陳列されている)
- A customer is browsing through merchandise.(客が商品を見て回っている)
- Plates are set on a table.(皿がテーブルに置かれている)
Part1で頻出する動詞は限られています。examine / inspect(調べる)、arrange / organize(整理する)、lean against(もたれかかる)、pour(注ぐ)、stack(積み重ねる)などは必ず覚えておきましょう。
Part1でよくある引っかけパターンと対処法
Part1には典型的な引っかけパターンがあります。これを知っているだけで、不正解の選択肢を素早く消去できます。
引っかけ1:写真にないものを描写する
写真に写っていない物や人物について述べる選択肢です。例えば、写真にパソコンが写っていないのに「A laptop is on the desk.」と述べるケースです。写真の中に実際にあるものだけに注目しましょう。
引っかけ2:動作と状態を混同させる
女性がすでに椅子に座っている写真で「She is sitting down.(座ろうとしている)」と述べる選択肢です。「sitting(座っている状態)」と「sitting down(座る動作)」は異なります。進行中の動作か、結果の状態かを見極めましょう。
引っかけ3:似た発音の単語を使う
「work」と「walk」、「writing」と「riding」など、発音が似た単語を入れ替えた選択肢です。音をしっかり聞き分ける力が必要です。
引っかけ4:主語を変える
写真には女性が1人しかいないのに「They are…」と複数形の主語を使ったり、人物写真なのに物を主語にしたりするパターンです。主語が正しいかどうかを最初に確認しましょう。

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Part1で覚えておきたい頻出表現30
Part1で高得点を取るために、以下の表現は必ず覚えておきましょう。
人物の動作に関する表現
- be looking at ~(~を見ている)
- be holding ~(~を持っている)
- be wearing ~(~を着ている)
- be carrying ~(~を運んでいる)
- be reaching for ~(~に手を伸ばしている)
- be leaning against ~(~にもたれかかっている)
- be standing in front of ~(~の前に立っている)
- be handing ~ to …(~を…に手渡している)
- be pouring ~ into …(~を…に注いでいる)
- be putting on ~(~を身につけようとしている)
物の状態・配置に関する表現
- be placed on ~(~の上に置かれている)
- be stacked up(積み重ねられている)
- be hung on the wall(壁に掛けられている)
- be lined up(並べられている)
- be parked(駐車されている)
- be surrounded by ~(~に囲まれている)
- be scattered across ~(~に散らばっている)
- be reflected in ~(~に映っている)
- be covered with ~(~で覆われている)
- be attached to ~(~に取り付けられている)
場所・位置に関する表現
- next to ~(~の隣に)
- in the corner of ~(~の角に)
- at the edge of ~(~の端に)
- in the foreground / background(前景 / 背景に)
- along the ~(~に沿って)
- across from ~(~の向かい側に)
- beneath / underneath ~(~の下に)
- on top of ~(~の上に)
- in the middle of ~(~の真ん中に)
- at the bottom of ~(~の底に)
「be wearing(着ている状態)」と「be putting on(着る動作中)」は異なります。写真でコートを着ている人に対して「She is putting on a coat.」は不正解です。すでに着ている場合は「She is wearing a coat.」が正解になります。
Part1の効果的な練習方法
方法1:公式問題集で実戦練習
TOEIC公式問題集のPart1を繰り返し解きましょう。間違えた問題は、「なぜその選択肢が不正解なのか」を4つの選択肢すべてについて分析するのが効果的です。
方法2:写真を見て英語で描写する練習
日常生活の中で見かける写真や風景を、英語で描写する練習をしましょう。「A man is walking along the sidewalk.」のように、Part1の出題形式と同じ構文で表現する訓練をすると、問題への対応力が上がります。
方法3:音声を聞かずにスクリプトだけで正誤判断する
音声を聞く前に、4つの選択肢のスクリプトを読んで正解を選ぶ練習をしてみましょう。これにより、文の意味を正確に理解する力が鍛えられ、リスニング時の処理速度も向上します。
よくある質問
Q. Part1は全問正解を目指すべき?
はい、Part1は全6問と問題数が少なく、他のパートより音声もシンプルなため、全問正解を目指しましょう。ここでの取りこぼしは、スコア全体に影響します。
Q. Part1の難易度は変化している?
近年のTOEICでは、Part1の問題数が以前の10問から6問に減っています。問題数は減りましたが、1問あたりの配点が相対的に大きくなっているため、正確に解く重要性は増しています。
Q. 風景写真と人物写真、どちらが難しい?
一般的に風景写真の方が難しいとされています。人物写真は「動作」に注目すれば解けることが多いですが、風景写真は「物の状態・配置」を英語で正確に表現する語彙力が求められるためです。

まとめ
TOEIC Part1は全6問の写真描写問題で、リスニングセクションの中では最もスコアを稼ぎやすいパートです。
攻略のカギは「写真の素早い分析」「頻出表現の暗記」「引っかけパターンの理解」の3つ。特に、動作と状態の区別、写真にないものの描写、似た発音の単語という引っかけパターンを知っておくだけで、消去法の精度が格段に上がります。
日々の練習では、写真を見て英語で描写する訓練や、公式問題集での実戦練習を繰り返して、Part1での全問正解を目指しましょう。
参考:TOEIC L&R テスト出題形式(IIBC) / スタディサプリENGLISH Part1対策 / KIRIHARA Online Academy Part1ガイド
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