TOEIC Part2は全25問の応答問題で、リスニングセクションの中で最も問題数が多いパートです。1つの発言・質問に対して、3つの応答文から最も適切なものを選ぶ形式になっています。
Part2は「文頭の疑問詞さえ聞き取れれば解ける」と思われがちですが、近年のTOEICでは直接的な応答ではなく、間接的な応答が増加しており、難易度が上がっています。

この記事では、Part2の出題パターンを整理し、間接応答や変化球問題を攻略するテクニックを詳しく解説します。
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TOEIC Part2の出題形式と基本ルール
出題形式
Part2では、1つの発言(質問または平叙文)が音声で流れた後、3つの応答文(A・B・C)が続けて流れます。最も適切な応答を1つ選びます。Part1と同様、選択肢は問題用紙に印刷されていません。すべて音声だけで判断する必要があります。
問題数と配分
全25問で、リスニングセクション100問中の4分の1を占めます。1問あたりの音声は10〜15秒程度と短いですが、テンポよく次の問題に移るため、集中力の維持が求められます。
Part2は問題用紙に何も印刷されていないため、「先読み」ができません。そのため、1問ごとに音声に全神経を集中させる必要があります。前の問題を引きずらず、切り替えて次の問題に臨む意識が大切です。
Part2の6つの出題パターン
Part2の問題は大きく6つのパターンに分類できます。パターンごとの攻略法を押さえておきましょう。
パターン1:WH疑問文
What / Where / When / Who / Why / How で始まる疑問文です。Part2で最も出題頻度が高いパターンです。
攻略法:文頭の疑問詞を聞き逃さないことが最重要です。疑問詞を聞き取れれば、求められている情報の種類(場所・時間・理由など)がわかるため、正解を絞り込めます。
例:
- 「Where is the meeting room?」→ 場所を答えている選択肢が正解
- 「When does the conference start?」→ 時間を答えている選択肢が正解
パターン2:Yes/No疑問文
Do you / Did he / Is it / Can we などで始まる疑問文です。
攻略法:Yes/Noで始まる応答が正解とは限りません。近年はYes/Noを使わずに答える間接応答が増えているため、応答の内容をしっかり聞き取りましょう。
例:
- 「Did you finish the report?」→ 「I’m still working on it.」(間接応答で正解)
パターン3:選択疑問文
「A or B?」の形で2つの選択肢から選ぶよう求める疑問文です。
攻略法:AかBのどちらかを答える応答が正解の場合が多いですが、「どちらでもいい」「まだ決めていない」といった第三の応答が正解になることもあります。
パターン4:提案・依頼文
「Could you ~?」「Would you mind ~?」「Why don’t we ~?」「Let’s ~」などの形式です。
攻略法:依頼に対して「承諾する」「断る」「条件をつける」のいずれかが応答として適切かを判断します。
パターン5:付加疑問文
「~, isn’t it?」「~, didn’t you?」など、文末に疑問の付け足しがある形式です。
攻略法:本文の内容を正確に聞き取ることが重要です。付加疑問の部分だけに気を取られず、文全体の意味を把握しましょう。
パターン6:平叙文(質問ではない発言)
質問ではなく、単なる発言や感想に対する応答を選ぶパターンです。近年増加傾向にあります。
攻略法:発言の内容や意図を理解し、自然な返答を選びます。「共感」「追加情報の提供」「話題の展開」などが典型的な応答です。

間接応答の攻略法
近年のTOEIC Part2で最も受験者を悩ませているのが「間接応答」です。質問に対して直接的な答えではなく、遠回しに答えるパターンです。
間接応答の代表的なパターン
パターンA:質問を質問で返す
「When is the deadline?(締め切りはいつ?)」に対して、「Didn’t you get the email?(メール来てなかった?)」のように、質問で返す応答です。一見不自然に感じますが、日常会話では自然なやり取りです。
パターンB:別の人に聞くよう促す
「Where is Mr. Tanaka’s office?」に対して、「Ask the receptionist.(受付の人に聞いて)」のように、自分では答えず他の人を紹介するパターンです。
パターンC:条件付きの回答
「Can you attend the meeting tomorrow?」に対して、「It depends on my schedule.(スケジュール次第)」のように、Yes/Noではなく条件を述べるパターンです。
パターンD:情報不足を伝える
「Who is in charge of this project?」に対して、「I’m not sure, but I can find out.(確認しておくよ)」のように、直接答えず「わからない」と伝えるパターンです。
間接応答を見破るコツは「会話として自然かどうか」を判断することです。TOEICは実際のビジネスシーンを想定しているため、日常会話で自然な受け答えが正解になります。「直接答えていないから不正解」とは限りません。
Part2の引っかけパターンと対処法
Part2には典型的な引っかけパターンがあります。これを知っておくと、消去法の精度が上がります。
引っかけ1:音が似ている単語を使う
質問文に含まれる単語と似た発音の単語を使った不正解選択肢です。
例:質問で「time(時間)」と言っているのに、応答で「team(チーム)」「dime(10セント硬貨)」を使った選択肢は、音の類似を利用した引っかけです。
対処法:質問文と同じ単語や似た音の単語が含まれる選択肢は、不正解のことが多いと覚えておきましょう。
引っかけ2:質問文のキーワードをそのまま使う
質問文に出てきた単語をそのまま繰り返す選択肢は、引っかけの可能性が高いです。TOEICでは、正解の選択肢は質問文の表現を言い換えていることが多いです。
引っかけ3:文脈に合わない応答
文法的には正しくても、会話の流れとして不自然な応答が含まれていることがあります。「その返事は会話として成り立つか?」を基準に判断しましょう。

「音が似ている=不正解」「同じ単語=不正解」というルールは絶対ではありません。あくまで傾向として引っかけに使われやすいだけなので、内容をしっかり聞いた上で判断することが大切です。
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Part2の効果的な練習方法
練習法1:問いかけ文と正解だけを繰り返し音読
公式問題集のPart2から、問いかけ文と正解の選択肢だけを抜き出して音読する練習が効果的です。「質問→正解の応答」のペアを何十パターンも体に染み込ませることで、正しい応答パターンの感覚が養われます。
練習法2:文頭だけで答えを予想する
問いかけ文の最初の2〜3語だけを聞いて、「どんな応答が来るか」を予想するトレーニングです。「Where is…」と聞こえたら「場所の情報が返ってくるはず」、「Why did…」なら「理由の説明が返ってくるはず」と瞬時に判断する力が鍛えられます。
練習法3:消去法のスピードを上げる
3つの選択肢を聞いて、「明らかに違う」ものを素早く消去する練習です。Part2では選択肢が3つしかないため、2つ消去できれば自動的に正解がわかります。
練習法4:間接応答の問題を集中的に解く
公式問題集や対策書から間接応答の問題だけをピックアップして、集中的に取り組みましょう。間接応答のパターンに慣れることで、本番で戸惑うことが減ります。
Part2で高得点を取るための3つのコツ
コツ1:文頭3語に全集中
WH疑問文の場合、最初の3語でほぼ問題の意図がわかります。「What time does…」なら時間、「How many…」なら数量が問われます。文頭を聞き逃すと正解を選べなくなるため、一語目に全神経を集中させましょう。
コツ2:前の問題を引きずらない
Part2は25問がテンポよく続きます。1問わからなくても、次の問題に切り替える「気持ちの切り替え力」が重要です。悩んでいるうちに次の問題の冒頭を聞き逃してしまうと、連鎖的にミスが増えます。
コツ3:迷ったら消去法
正解が自信を持って選べないときは、「明らかに違う選択肢」を先に消去しましょう。3択なので、1つ消去するだけでも正答率は50%に上がります。

よくある質問
Q. Part2は何問正解すれば合格ライン?
目標スコアによりますが、600点を目指すなら25問中15問以上、800点なら20問以上の正解を目標にしましょう。全25問中22〜25問の正解を目指すことも、集中的に対策すれば十分に可能な範囲です。
Q. Part2の練習教材は何がおすすめ?
TOEIC公式問題集が最も本番に近い品質です。加えて、Part2に特化した問題集(「TOEIC L&R テスト 究極のゼミ Part 2 & 1」など)も活用するとよいでしょう。
Q. Part2が苦手なのですが、Part3・Part4を先に対策した方がいい?
Part2から対策することをおすすめします。Part2の応答パターンへの対応力は、Part3・Part4の会話問題にも応用できます。まずPart2で「英語の問いかけに瞬時に反応する力」を鍛えてから、Part3・Part4に進むのが効率的です。
まとめ
TOEIC Part2は全25問の応答問題で、リスニングセクションの中で最も問題数が多い重要なパートです。
文頭の疑問詞に集中すること、間接応答のパターンに慣れること、消去法を活用することの3点が、Part2を得点源にするための柱です。
近年は直接的な応答だけでなく、質問を質問で返したり、条件付きで回答したりする間接応答が増えています。「会話として自然かどうか」を判断基準にして、引っかけ選択肢を見抜く力を養いましょう。
毎日の練習では、問いかけ文と正解のペアを音読する方法が効果的です。パターンを体に染み込ませることで、本番でも瞬時に正解を選べるようになります。
参考:TOEIC L&R テスト出題形式(IIBC) / スタディサプリENGLISH Part2対策 / ガリベン Part2対策まとめ
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