「英語のスコアを取りたいけど、TOEIC・TOEFL・IELTSって何が違うの?」と迷っていませんか。名前は似ていても、測る英語力も使いみちもまったく別物です。
この3つは、目的に合わせて選ばないと時間もお金もムダになりやすい試験です。就活のためなのか、海外の大学に行くためなのか、移住のためなのかで、受けるべき試験は変わってきます。
この記事では、TOEIC・TOEFL・IELTSの違いを、試験内容・スコア・使いみち・難しさの観点から整理して、あなたに合った一本を見つけられるように解説します。

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TOEIC・TOEFL・IELTSは何を測る試験なのか
3つの試験は運営団体も測定対象もそれぞれ異なります。まずは全体像をつかんでおきましょう。
- TOEIC L&R:ビジネス・日常の英語を測る。リスニングとリーディングの2技能。国内の就職・昇進で使われることが多い。10〜990点。
- TOEFL iBT:大学の授業で使うアカデミック英語を測る。リーディング・リスニング・スピーキング・ライティングの4技能。主に北米の大学・大学院への出願で使う。
- IELTS:留学・移住向けの4技能テスト。スピーキングは試験官との対面形式。イギリス・オーストラリア・カナダなどで広く使われる。0〜9.0のバンドスコア。
ポイントは、TOEIC L&Rは「聞く・読む」の2技能だけを測るのに対して、TOEFLとIELTSは「話す・書く」を含めた4技能をまるごと測るという点です。同じ英語試験でも、求められる準備の幅が大きく変わります。
TOEICの特徴|国内のビジネス・就活の定番
TOEIC L&Rは、リスニング約45分・リーディング75分の合計約2時間で、身近なビジネスシーンや日常生活を題材にした問題が出ます。設問の多くはビジネス寄りですが、専門知識がなくても解けるように作られています。
日本国内では、就職活動や社内の昇進・昇格の基準として採用している企業が多いのが大きな特徴です。スピーキングとライティングを測りたい場合は、別試験のTOEIC S&Wを組み合わせて受ける形になります。
TOEIC L&Rのスコアが高くても、それだけで「話せる・書ける」証明にはなりません。会話力もアピールしたい場合は、S&Wや他の4技能試験の併用を検討しましょう。
TOEFLの特徴|北米の大学・大学院を目指すなら
TOEFL iBTは、アメリカの非営利団体ETSが運営する試験で、講義を聞いてメモを取り、その内容について話す・書くといった、実際の大学の授業に近い形式で出題されます。アカデミックな語彙や、情報を統合して答える力が問われます。
主に北米圏の大学・大学院への出願で求められることが多く、留学を本気で考えている人向けの試験といえます。スコアの尺度は見直しが進められており、最新の配点や採点方式は公式サイトで確認しておくと安心です。

IELTSの特徴|留学・移住で広く使える4技能試験
IELTSは、進学向けのアカデミック・モジュールと、移住や就労向けのジェネラル・トレーニング・モジュールに分かれています。スピーキングが試験官との対面インタビュー形式である点が、機械に向かって話すTOEFLとの大きな違いです。
イギリス・オーストラリア・カナダ・ニュージーランドなどへの留学や移住申請で広く受け入れられており、進路の選択肢を幅広く残したい人に向いています。スコアは0〜9.0のバンドで示されます。
スコアの比較とCEFRという共通のものさし
試験ごとにスコアの出し方が違うため、単純な数字だけでは比べられません。そこで役立つのが、ヨーロッパ発の語学力の国際指標CEFR(セファール)です。CEFRはA1からC2までの6段階で、どの試験のスコアも同じものさしの上で見比べられます。
- IELTS 6.0前後 … CEFR B2の目安
- TOEFL iBT 80前後 … CEFR B2の目安
- TOEIC L&R 785〜900前後 … CEFR B2の目安
※対応は各試験団体や文部科学省が公表している対照表に基づく目安で、実際の実力とは個人差があります。
たとえば同じ人でも、TOEICで800点を取れる力があっても、アカデミックな内容が中心のTOEFLに換算するとスコアの体感は下がることがあります。試験ごとに得意・不得意が出るのは自然なことなので、換算表はあくまで目安として使いましょう。
目的別|あなたが受けるべき試験はどれ?
国内で就職・転職・昇進したい人
日本企業の多くが基準にしているTOEIC L&Rが無難です。まずはスコアの形で実績を残しやすく、対策教材も豊富にそろっています。
北米の大学・大学院に進学したい人
出願先がTOEFLを求めるケースが多いので、TOEFL iBTが第一候補になります。アカデミックな読み書き・話す力をバランスよく鍛える必要があります。
イギリス系の国へ留学・移住したい人
IELTSの受け入れ先が広く、対面スピーキングに慣れておくと安心です。進学か移住かでモジュールを選び分けましょう。

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試験時間と出題形式のちがい
3つの試験は、かかる時間や解答のスタイルも異なります。ここを知っておくと、どれくらいの体力・集中力が必要かのイメージがつかめます。
TOEIC L&R:マークシート形式で約2時間
TOEIC L&Rは、リスニングとリーディングをマークシートで解答する形式です。合計およそ2時間、休憩なしで一気に進みます。選択肢から選ぶ形式に集中できるため、話す・書く準備が要らない分、対策の的が絞りやすいのが特徴です。
TOEFL iBT:パソコンで4技能を通しで
TOEFL iBTは、パソコンに向かって4技能を続けて受験します。リーディングやリスニングのあとにスピーキング・ライティングが続くため、長時間の集中と、技能を切り替える対応力が求められます。ヘッドセットに向かって話す形式に慣れておくことも大切です。
IELTS:スピーキングは対面インタビュー
IELTSは、リスニング・リーディング・ライティングを受けたうえで、スピーキングを試験官との対面インタビューで行います。人と対話しながら話す形式なので、機械に向かって話すのが苦手な人にとってはやりやすいと感じられることもあります。
スコアの有効期限と受験のしやすさ
TOEFLやIELTSのスコアには、一般的に有効期限が設けられていることが多く、留学の出願時期から逆算して受験計画を立てるのが安心です。一方、TOEICのスコアそのものには期限の考え方が異なる部分があるため、提出先が「いつ時点のスコアを求めているか」を確認しておくとよいでしょう。
有効期限や受験可能な回数・間隔は試験ごとに異なります。出願や応募のスケジュールに間に合うよう、早めに受験日を押さえておきましょう。詳細は各公式サイトでご確認ください。

どの試験から対策を始めるとよい?
もし進路がまだはっきり決まっていないなら、まずは2技能で取り組みやすいTOEIC L&Rから始めるのも一つの手です。リスニングとリーディングの土台は、どの試験でも共通して役立つからです。そのうえで留学の方向が固まったら、TOEFLやIELTSの4技能対策へと広げていくと、学習がスムーズにつながります。
逆に、はじめから留学が明確なら、遠回りせずにTOEFLかIELTSに直行したほうが効率的です。ゴールが決まっているほど、寄り道を減らせるのが試験選びの基本です。
よくある質問(Q&A)
Q. TOEICのスコアはTOEFLやIELTSの代わりになりますか?
A. 出願先や勤務先が指定する試験でなければ代わりにはなりません。留学ならTOEFLかIELTS、国内就活ならTOEIC、というように、提出先が求める試験を受ける必要があります。
Q. いちばん難しいのはどれですか?
A. 一概には言えません。4技能を測るTOEFL・IELTSは準備範囲が広い分、負担が大きく感じる人が多い一方、TOEICは2技能に絞られる分、対策しやすいと感じる人もいます。得意分野によって難易度の体感は変わります。
Q. 3つとも受けたほうがいいですか?
A. 目的が定まっているなら1つに絞るのが効率的です。複数の試験対策を同時に進めると準備が分散しがちなので、まずはゴールに直結する試験に集中することをおすすめします。
Q. スコアには有効期限がありますか?
A. TOEFLやIELTSのスコアには有効期限が設けられているのが一般的です。出願のタイミングから逆算して受験計画を立てると安心です。詳細は各公式サイトでご確認ください。
まとめ
TOEIC・TOEFL・IELTSは、名前が似ていても測る力も使いみちもまったく別の試験です。国内の就活・昇進ならTOEIC、北米の大学ならTOEFL、イギリス系の留学・移住ならIELTS、という軸で選べば大きく外しません。
大切なのは、スコアそのものではなく「そのスコアを何に使うのか」から逆算すること。ゴールを先に決めて、必要な試験に集中して取り組みましょう。
参考リンク:
※本記事の情報は執筆時点のものです。最新の試験内容・スコア基準・受験料は各公式サイトでご確認ください。
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