「留学のためにTOEFLが必要になったけど、何から手をつければいいのか分からない」。TOEFL iBTは、リーディング・リスニング・スピーキング・ライティングの4技能をまんべんなく問う試験で、日本人にはなじみの薄いスピーキングやライティングも含まれます。だからこそ、初心者は最初の進め方を間違えると遠回りになりがちです。
この記事では、TOEFLをこれから始める人に向けて、試験の全体像と技能別の基礎的な勉強法をやさしくまとめました。まずは敵を知り、正しい順番で土台を作っていきましょう。

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まずはTOEFL iBTの全体像を知ろう
TOEFL iBTは、アメリカのETSが運営する英語試験で、主に海外大学への留学出願に使われます。リーディング・リスニング・スピーキング・ライティングの4セクションがあり、各セクション30点満点、合計120点満点で採点されます。
- 運営:ETS(米国)
- 構成:リーディング/リスニング/スピーキング/ライティングの4技能
- 配点:各30点・合計120点満点
- 特徴:アカデミックな内容が中心。パソコンで受験する
TOEICと大きく違うのは、スピーキングとライティングという「発信力」が問われる点です。読む・聞くだけでなく、自分の意見を英語で話し、書く力が求められます。この2技能をどう伸ばすかが、TOEFL攻略のカギになります。
初心者がまず固めるべき2つの土台
1. 単語力
すべての技能の土台になるのが単語力です。TOEFLはアカデミックな文章が多いため、日常英会話とは違う専門的な語彙が登場します。TOEFL専用の単語帳を1冊決めて、繰り返し周回するところから始めましょう。旺文社の「TOEFLテスト英単語3800」は定番の一冊で
、難易度別にRANK1〜4へ分かれており、初心者はまずRANK1・2から着実に固めていくのがおすすめです。
2. 文法と基礎リスニング
単語と並行して、中学〜高校レベルの文法を復習しておくと安心です。TOEFLは文法単独の問題は多くありませんが、話す・書くときに正しい文を組み立てる土台になります。リスニングは、まず短い音源を聞いてスクリプトで確認する習慣をつけ、耳を英語に慣らしていきましょう。

技能別・初心者向けの勉強法
リーディング
アカデミックな長文を読む力が問われます。最初は時間を気にせず、単語と構文を確認しながら精読しましょう。慣れてきたら、段落ごとに要点をつかむ練習に移ります。「速く読む」より先に「正確に読む」を優先するのが、初心者の正しい順番です。
リスニング
講義や会話形式の音源を聞き取ります。聞き取れなかった箇所をスクリプトで確認し、音読やシャドーイングで耳と口を鍛えましょう。メモを取りながら聞く練習も、後々のスピーキング・ライティング対策につながります。
スピーキング
読んだ内容や聞いた内容をもとに、自分の言葉で話すセクションです。初心者は、まず決まった型(テンプレート)で話す練習から始めると取り組みやすくなります。自分の解答を録音して聞き返し、発音や言い回しを少しずつ改善していきましょう。
ライティング
与えられたテーマについて英語でエッセイを書きます。まずは基本的な構成(導入→本論→結論)を覚え、型に沿って書く練習を重ねます。書いた英文を見直し、文法ミスを減らしていくことが上達の近道です。
初心者がやりがちなのが、いきなり本番形式の模試に挑んで撃沈するパターンです。土台となる単語・文法・基礎リスニングができていない段階で難しい問題に挑むと、自信を失うだけです。まずは基礎固めを優先しましょう。
スピーキング・ライティングは独学が難しいときも
4技能のうち、リーディングとリスニングは独学でも進めやすい一方、スピーキングとライティングは「添削・フィードバック」があると伸びやすい領域です。自分の英語がどこで通じにくいのか、独学だと気づきにくいためです。オンライン英会話で話す機会を作ったり、添削サービスを活用したりするのも一つの方法です。
TOEFLとほかの英語試験の違い
これまで英検やTOEICを受けたことがある人は、その感覚でTOEFLに臨むと戸惑うことがあります。違いを知っておくと、対策の方向性がはっきりします。
- 目的:主に海外大学・大学院への留学出願に使う
- 内容:大学の講義や教科書のようなアカデミックなテーマが中心
- 4技能:読む・聞くに加えて、話す・書くの発信力も問われる
- 形式:パソコンで受験し、統合型(複数技能をまたぐ)問題がある
TOEICが日常やビジネスの英語を扱うのに対し、TOEFLは大学の授業についていける英語力を測る試験です。そのため、専門的な語彙や、意見をまとめて発信する力が重視されます。日本の英語学習であまり鍛えられてこなかったスピーキング・ライティングに、早めに慣れておくことが大切です。
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初心者向けの学習スケジュールの立て方
やみくもに勉強を始めるより、大まかな順番を決めておくと迷いません。初心者におすすめの流れは次のとおりです。
- ステップ1:単語帳を1冊決めて周回し、あわせて基礎文法を復習する
- ステップ2:リーディングとリスニングで、読む・聞くの基礎力を固める
- ステップ3:スピーキングとライティングの「型」を学び、少しずつ発信の練習を始める
- ステップ4:公式教材で本番形式に慣れ、弱点を補強する
この順番なら、土台ができてから発信技能に進めるので、途中で挫折しにくくなります。最初から4技能を完璧にしようとせず、一段ずつ登っていくイメージを持ちましょう。

学習を続けるための小さな習慣
TOEFLは範囲が広く、成果が出るまでに時間がかかります。だからこそ、毎日ゼロにしないことを最優先にしましょう。忙しい日でも単語を10個だけ、リスニングを5分だけ——それでも学習を止めないことが、長い目で見て大きな差になります。スマホアプリを使えば、通学・通勤や休憩のスキマ時間を学習に変えられます。
よくある質問(Q&A)
Q. TOEFLの勉強は何から始めればいいですか?
A. まずは単語帳を1冊決めて周回し、あわせて基礎文法とリスニングを固めるのがおすすめです。土台ができてから、スピーキングとライティングに進むと挫折しにくくなります。
Q. TOEICの勉強経験があれば有利ですか?
A. 読む・聞くの基礎力は活かせますが、TOEFLはアカデミックな内容でスピーキング・ライティングも問われるため、追加の対策が必要です。TOEICとは別物と考えて準備しましょう。
Q. 単語帳は何を使えばいいですか?
A. 旺文社の「TOEFLテスト英単語3800」が定番です。難易度別に分かれているので、初心者はまず易しいランクから着実に固めていきましょう。
Q. スピーキングが苦手です。どう練習すれば?
A. まずは決まった型に沿って話す練習から始め、自分の解答を録音して聞き返すのが効果的です。オンライン英会話などで実際に話す機会を作ると、さらに伸びやすくなります。
Q. どのくらいの期間で結果が出ますか?
A. 目標スコアや現在の英語力によって大きく異なります。焦らず基礎から積み上げることが、遠回りに見えて一番の近道です。
Q. リスニングがまったく聞き取れません。
A. 最初はほとんどの人がそうです。短い音源をスクリプトで確認し、音読やシャドーイングで少しずつ耳を慣らしていきましょう。聞き取れる音が増えるほど、リスニングもスピーキングも楽になります。
Q. 英語が苦手でもTOEFLは始められますか?
A. 始められます。まずは中学〜高校レベルの文法と基礎単語から取り組み、土台を作っていきましょう。いきなり難しい問題に挑まず、自分のレベルに合った教材から一歩ずつ進めることが大切です。
初心者がそろえておきたい学習環境
TOEFLは4技能を扱うため、学習環境を整えておくと勉強がはかどります。まず用意したいのが、音声を聞ける環境です。リスニングとスピーキングの練習では音源を繰り返し聞くので、イヤホンやスピーカーは必須になります。
スピーキングの録音用に、スマホのボイスメモも活用しましょう。
ライティングは、実際にキーボードで英文を打つ練習をしておくと安心です。TOEFL iBTはパソコンで受験するため、手書きではなくタイピングで書く感覚に慣れておく必要があります。日頃から英文をタイプする習慣をつけておくと、本番で戸惑いません。
- 単語帳(旺文社の3800など定番の1冊)
- イヤホンまたはヘッドホン(リスニング・シャドーイング用)
- スピーキング録音用のスマホやアプリ
- 英文タイピングに慣れるためのパソコン環境
教材をあれこれ買い足すより、基本の環境を整えて学習を回し始めることのほうが大切です。走りながら、足りないものを少しずつ補っていきましょう。
まとめ
TOEFLの初心者がまずやるべきことは、試験の全体像を知り、単語と基礎(文法・リスニング)から土台を固めることです。4技能すべてを同時に完璧にしようとせず、読む・聞くの2技能で足場を作ってから、スピーキング・ライティングへ広げていくと無理なく進められます。
特にスピーキングとライティングは、フィードバックを得られる環境があると伸びやすい領域です。自分に合った教材やサービスを組み合わせて、着実に一歩ずつ進んでいきましょう。
参考リンク:
※本記事の情報は執筆時点のものです。最新の試験情報は公式サイトでご確認ください。
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