TOEICの勉強を始めようと思って「金のフレーズ」を手に取ったけど、難しすぎて挫折した……。そんな経験がある人に手に取ってほしいのが「出る単特急 銀のフレーズ」。金フレの弟分ともいえるこの単語帳は、TOEIC300~500点台の学習者がまず最初に取り組むべき基礎単語帳として設計されている。
この記事では、銀のフレーズの正しい使い方と、ここから600点突破を目指すための具体的なステップを解説する。「英語が久しぶり」「中学英語も怪しい」という人でも大丈夫。銀フレは、そういう人のために作られた単語帳だ。

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銀のフレーズとは?金フレとの違いを整理
銀のフレーズ(通称:銀フレ)は、金フレと同じTEX加藤氏が執筆したTOEIC対策の入門用単語帳。価格は税込979円で、約1,000語の見出し語を収録している。
金フレとの最大の違いは対象スコア帯。金フレがTOEIC500点以上を想定しているのに対し、銀フレは300~500点台の学習者をメインターゲットとしている。つまり「英語の勉強が久しぶり」「中学・高校の英語を忘れてしまった」という人でも取り組める難易度になっている。
収録語のレベル構成は以下のとおり。
- 基礎の400語:TOEIC300点台~(日常的な英単語が中心で、apply、confirm、scheduleなどビジネスでも使う基本語を含む)
- 頻出の300語:TOEIC400点台~(ビジネスの基本語彙。メールや会議の場面で使う表現が増えてくる)
- 必須の200語:TOEIC500点台~(TOEIC特有の表現が増え、negotiation、complianceなど抽象的な語も含まれる)
- 発展の100語:TOEIC600点レベル(金フレと重複し始める語彙で、ステップアップへの橋渡しとなる)
フォーマットは金フレと全く同じで、左ページに日本語を含むフレーズ、右ページに英語の穴埋め形式という構成。赤シートを使った学習にも対応しており、金フレと同じ感覚で使える。銀フレと金フレの収録語は一部重複しており、銀フレの「発展の100語」の多くは金フレの「600点レベル」に含まれている。そのため、銀フレを仕上げてから金フレに進むとスムーズに移行できるのが大きなメリット。
銀フレと金フレの収録語は一部重複している。銀フレを仕上げてから金フレに進むと、すでに知っている単語がいくつかあるためスムーズに移行できる。この「知っている単語がある」という安心感がモチベーション維持にもつながる。
銀のフレーズの効果的な使い方
ステップ1:基礎の400語を1週間で一巡する
まずは「基礎の400語」に集中する。1日60語程度のペースで7日間かけて一巡しよう。この段階では完璧に覚える必要はなく、「見たことがある」状態を作ることがゴール。
銀フレは金フレと同じ構成で、左ページに日本語フレーズ、右ページに英語の穴埋め形式になっている。最初の1周は左ページの日本語と英語をセットで確認するだけでOK。「こんな単語があるんだな」くらいの軽い気持ちで進めよう。覚えていなくても気にしない。2周目、3周目で自然と記憶に残ってくる。人間の脳は「繰り返し見たもの」を重要な情報と判断して記憶に残す性質があるため、最初の1周は「脳に情報をインプットする」工程だと考えよう。
ステップ2:音声を活用してリスニング力も同時に鍛える
銀フレの音声はabceedアプリで無料ダウンロードできる。「日本語あり」モードと「英語のみ」モードの2種類があり、最初は「日本語あり」で意味を確認しながら聞き、慣れたら「英語のみ」に切り替えるのがおすすめ。
通勤や通学中の「ながら学習」にも最適で、耳から単語を覚えることでリスニングセクションのスコアアップにもつながる。TOEICのリスニングセクションではアメリカ英語・イギリス英語・オーストラリア英語・カナダ英語の4種類のアクセントが使われるため、音声で正しい発音を確認しておくことが重要。銀フレの音声を繰り返し聞くことで、英語の音に耳が慣れてくる。
ステップ3:穴埋めテストで定着度をチェック
2周目以降は右ページの穴埋め問題を使って自分でテストしよう。思い出せなかった単語にはチェックをつけ、3周目以降はチェックのついた単語を重点的に復習する。これが最も効率的な暗記法になる。チェックが減っていく過程が「成長の見える化」になり、モチベーション維持にも効果的。赤シートを使って右ページを隠しながらテストする方法も効果的で、電車の中でも手軽にできる。
ステップ4:例文の中で単語を覚える
銀フレの強みは、すべての見出し語が短いフレーズの中に埋め込まれていること。単語を単体で覚えるよりも、フレーズごと覚えることで実際のTOEICの文脈の中で意味を思い出しやすくなる。たとえば「attend(出席する)」を単体で覚えるよりも、「attend a meeting(会議に出席する)」というフレーズで覚えたほうが、Part7の長文を読むときに反射的に意味が取れるようになる。TOEICでは「コロケーション(単語の組み合わせ)」の知識が問われることも多いため、フレーズ学習は一石二鳥の効果がある。

銀フレから600点突破へのロードマップ
Phase1(1~2週目):基礎の400語を固める
毎日30分、基礎の400語を繰り返す。正答率が80%を超えたら次のPhaseへ。この段階では音声学習も必ず並行して進める。通勤時間に音声を聞くだけでも効果がある。最初は知らない単語ばかりでも、1週間後には「あ、この単語知ってる」という感覚が増えてくる。
Phase2(3~4週目):頻出300語+必須200語に広げる
基礎の400語を維持しつつ、頻出の300語と必須の200語も学習範囲に加える。この段階でTOEICの基本語彙の大半をカバーできるようになる。基礎の400語の復習は3日に1回程度に減らしてOK。新しい単語に触れる時間を増やそう。
Phase3(5~6週目):発展100語+総復習
最後の100語まで終えたら、全1,000語を通しで総復習する。ここまで来ると600点レベルの語彙力が身についている状態になる。穴埋めテストで全体の正答率80%以上を目指そう。正答率が低い範囲は重点的に復習する。
Phase4:金のフレーズへ移行
銀フレの全語を8割以上覚えたら、金のフレーズにステップアップしよう。銀フレと重複している単語はサッと確認するだけでよいため、金フレの学習がスムーズに進む。金フレの600点レベル400語のうち、銀フレで既に覚えた単語が含まれているため、最初から「知っている」単語があるのは大きなアドバンテージになる。
銀フレだけで満足して金フレに進まないと、600点以上のスコアアップが難しくなる。銀フレはあくまで「基礎固め」のための教材であり、700点以上を目指すなら金フレへの移行が必須。銀フレはゴールではなく、通過点として捉えよう。
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銀フレを使うときの注意点とコツ
1日の学習量を欲張りすぎない
初心者が陥りやすい失敗は、最初から1日200語など大量にこなそうとすること。1日30~60語を着実にこなすペースが長続きしやすい。学習を継続できることが何より大切。モチベーションが高い最初のうちは頑張れても、1週間後に燃え尽きてしまっては意味がない。「毎日少しずつ」が遠回りに見えて実は一番の近道。
「覚えた」の基準を明確にする
「英語を見て0.5秒以内に日本語の意味が浮かぶ」状態が「覚えた」の基準。3秒以上考えないと出てこない単語はまだ定着していない証拠。TOEICのリスニングでは音声は一度しか流れないため、瞬時に意味を理解できることが必要になる。リーディングでも制限時間内に全問解くためにはスピードが求められるので、「考えて思い出す」のではなく「見て瞬時にわかる」レベルを目指そう。
TOEICの問題演習と並行する
単語帳だけでTOEICの点数は上がらない。銀フレで語彙を固めつつ、公式問題集やPart別の問題集も並行して取り組むことで、覚えた単語が実際の問題でどう使われるかを体感できる。単語帳と問題集を交互に使うことで、語彙力と実践力の両方をバランスよく伸ばせる。
学習記録をつけて進捗を可視化する
何語覚えたか、どこまで進んだかをノートやアプリで記録しておくと、進捗が可視化されてモチベーションの維持に役立つ。abceedアプリには学習記録機能もあるため、アプリ内で自動的に記録することも可能。「今日で連続10日達成」などの記録が励みになる。

よくある質問(Q&A)
Q. 銀のフレーズだけでTOEIC600点は取れる?
語彙力としては600点レベルをカバーできるが、TOEICには文法・リスニング・読解力も必要。銀フレで語彙の基礎を固めたうえで、文法書や問題集と組み合わせて学習することでTOEIC600点は十分に到達可能。語彙力だけでは突破できない壁があるため、バランスの取れた学習が大切。
Q. 銀フレと金フレを同時に使ってもいい?
現在のスコアが400点台なら銀フレに集中するのがおすすめ。2冊を同時に進めると学習が散漫になりやすい。銀フレを1冊仕上げてから金フレに移るほうが効率的。ただし500点前後の人は、銀フレをサッと1周してから金フレに移行するのも選択肢の一つ。
Q. 銀フレは高校生が使ってもいい?
もちろん使える。高校の英語の復習にもなるし、大学受験で必要な語彙とも重なる部分が多い。早い段階からTOEICの語彙に触れておくと、大学生になってからのTOEIC受験がスムーズになる。就活前に慌てて勉強を始めるよりも、高校生のうちから基礎を作っておくのが理想的。
Q. 中学英語も怪しい場合はどうすればいい?
中学レベルの英単語に不安がある場合は、まず中学英語の総復習テキストで基礎の基礎を固めてから銀フレに取り組もう。銀フレは中学英語の基礎がある前提で構成されているため、be動詞や基本的な文法がわからない状態だと銀フレでも難しく感じる可能性がある。
Q. 銀フレを終えるまでにどのくらい時間がかかる?
毎日30分学習する場合、約6~8週間で全1,000語を一通りカバーできる。正答率80%以上を目指すなら、追加で2~4週間の復習期間を見ておくとよい。合計で2~3ヶ月が目安になる。

まとめ
銀のフレーズはTOEIC初心者が最初に手に取るべき単語帳として最適な1冊。使い方のポイントを振り返ると以下のとおり。
- 基礎の400語から始め、段階的に範囲を広げる
- abceedアプリの音声を活用して耳からも覚える
- 穴埋めテストで定着度を確認し、苦手な単語を重点復習する
- フレーズごと覚えることで実践で使える語彙力を養う
- 銀フレを仕上げたら金フレにステップアップする
- 単語帳だけに頼らず、問題演習も並行して進める
「金フレが難しい」と感じた人も、銀フレからスタートすれば着実にステップアップできる。焦らず基礎を固めて、TOEIC600点突破を目指そう。
参考:TOEIC公式|公式教材・問題集 English Route|銀フレのレベルと使い方 シロの英語学習ブログ|銀のフレーズでTOEIC600点
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